
「オリーブオイル」と一口に言いますが、実は、製法、酸度、味で細かくグレードが決められています。

さらに「バージンオイル」は、酸度によりグレードが分けられます。

酸度が3.3%以上のものは「ランパンテ」と呼ばれ、そのままでは食用には向きません。精製オイルの原料となります。
全量の約60%はこのランパンテに分類されます。
では、酸度が0.8%以下ならすべて「エキストラバージン」か?というとそうではありません。
試験に合格し、鑑定士協会に登録された「テイスター」によるテイスティングテストで欠点がないと認定されたものだけが、「エキストラバージン」と名乗ることができるのです。


オリーブの実に含まれる油分は、枝から離れた途端に脂肪酸とグリセリンの結合が壊れて、脂肪酸が遊離していきます。これが「酸化」です。
脂肪酸が遊離を始める前に水分を排除することで、酸化の進みを遅らせることができます。
つまり、収穫から搾油までの時間が短いほど、酸化していない実からオイルを採ることができるということであり、質の良いオイルができるポイントだと言えます。
出来上がったオイルの中に遊離脂肪酸が何%含まれるかを表す値が「酸度」なのです。この酸度については、クロマトグラフという機械で測定することができます。
酸度とは言い換えると「鮮度」と言えます。
前述のとおり、オリーブの実は収穫時点から酸化が始まりますので、24時間以内の搾油が理想的です。素早く搾油することで、酸度の低いフレッシュなオリーブオイルを作ることができます。
「製法による分類」で説明した「精製オリーブオイル」。
これは、化学的処理により酸度の高い「ランパンテオイル」を精製し、エキストラバージンより低い0.3%以下の酸度の無味無臭のオイルとすることが義務付けられています。
そして、この精製オイルにバージンオイルをブレンドし食用としたものが「ピュアオリーブオイル」、または単なる「オリーブオイル」として流通しているのです。
酸度を下げようと思ったら、精製オイルの割合を増やせば、限りなく0%に近いものもできてしまうというわけです。
日本で目にすることができるオリーブオイルは、JASの規定によって、酸度が2%未満であることと決められています。したがって、日本で購入ができるオリーブオイルは、エキストラバージンオリーブオイルとピュアオリーブオイルの2種類となっています。どちらも「食用オリーブ油」と表示されていますが、ピュアオリーブオイルは、精製により無味無臭となったオイルに少量のエキストラバージンオリーブオイルをブレンドしたものですから、オリーブオイル本来の風味、栄養価を求めるのであれば、エキストラバージンと表記されたものを選ぶことをおすすめします。
本物のオリーブオイル=エキストラバージンオイルはその味、栄養価ともにまったく異なるものなのです。
本当に良質なオリーブオイルは、公式な鑑定士のグループによるテイスティングテストにより、「欠点がない」と認められた「エキストラバージンオイル」であること、そしてさらに言うならば、シングルエステート・オイルと呼ばれる生産者自らが育てたオリーブだけを原料に作られたオイル、これこそが真の
「エキストラバージンオリーブオイル」であると私たちは考えています。